痛みを治したいヒト🙆 痛みの理由が欲しいヒト🙅
2026.02.28
ついこのあいだ年が明けたと思ったら、
気づけば、2月ももう終わり😳 1ヵ月が28日って、やっぱ短すぎますよ📅

こんばんは、今シーズンはなかなかスキーに行けず、不完全燃焼のきたかた院長です👨⚕️🧯💦🔥
なぜゆえに、なかなかスキーに行けないかと言うと…、
この冬は例年より雪が多いのでスキー場にとってはサイコーのはずなのに、急にドカ雪が降るから交通網がマヒするんです🥶

夜間にしっかり降って☃️、
「こりゃ明日の朝はパウダーパラダイスだ⛷️👏🤭」なんて、
遠足前夜の小学生のようにワクワクしてんのに、
朝起きてGoogle Mapを見ると…、
「高速道路、通行止めやん…」😡
一般道も渋滞だらけ。
とてもじゃないけどまともな時間にスキー場まで辿り着けない🕗⏳🚶➡️🚶♀️➡️🚶♂️➡️🎿⛰️⌛️🕓

そんな悶々とする日々を、家の除雪をしながら過ごしていたわけですが、
ようやく天候が落ち着いたら、なんだか少し体調を崩したりして機会を逃したり🤒、
そうこうしているうちに、またドカ雪が降ったり☃️、強風が吹いたりで🌬️、なんだかテンション下がりっぱなしなまま、ふと気づけば春の足音が…、といった今日この頃なわけです😓


というわけで、
たまにはちょっと、あんまり面白くないマジメなハナシをします。
(いつも一切ふざけているつもりなどなく、マジメなハナシしかしていないハズですが…🧐)
はい…😅 何かと申しますと、
毎日患者さんの相手をしていると、そのリアクションをとても不思議に思うことがあります。
何が不思議かというと、
「わたしの説明が、まったく響かない…😓」
そんな患者さんこそ時間をかけて丁寧に伝えても、なんか不満そうで表情は曇ったまま。
でも、ちっとも意見は伝えてくれない。それどころか、診察室を出たあとは、診察中に勧められた運動療法を断り、会計で領収書を破り捨てて帰られ、下手をすると直後に酷評クチコミが投稿される。
「なんでやねん…😓」(お前の説明が下手クソなんじゃ‼️とか言わないで…🙏)
ここで確認のため、
痛みが主訴で来院した患者さんに対して、私がいつもしているプロセスを箇条書きにします👇
① どこが痛いかと、それまでの経緯を聞く
② 痛みに関わる部位の身体所見や画像所見から、病態を把握する
③ 痛みの「原因となる体の動きの問題」や「背景にある骨格の特徴」を指摘する
④ 筋肉の硬さ・筋力不足・生活習慣などによる「患部負荷増強のメカニズム」を説明する
⑤ 「コンディションを改善するための運動方法や注意事項」の指導する(リハビリ)
⑥ 症状改善だけでなく「再発予防のための自主訓練の習慣化」も促す(リハビリ)
「ちゃんと理屈がわかった上で適切な運動をして痛みが軽減すれば納得できるし、それを習慣化できれば、痛みの再発予防だけでなく、病態の進行予防にもつながりますよー👍」
などとお伝えします。
すると、
一部の患者さんはとっても納得して、実際に自主訓練もしっかりやってすぐに良くなって喜んでくれるし、将来的にも同じ症状で再度受診しにくくなります👏
要は、自分で体のメンテナンスをできるようになってくれるんです👍
医療機関を受診する必要が減れば、本人・家族だけでなく、社会にとってもとても有益なことです🙌☺️
ただ一方で、
(一部ではありますが)こちらの説明に納得されないどころか、不服そうな表情をされる患者さんも。
そのような患者さんに遭遇するたびに、とても困惑するのですが、
開業して5年近くが経過して、ようやくうっすら分かってきた気がしています。
それらの方々が求めているのは、
どうやら、
「痛みを治すための方法」ではなく、
「痛みの理由づけとなる病名」のようなのです。
前述の①〜⑥をもう一度振り返って見てみると、
私の外来診療のプロセスにおいて、
②の通り、「身体所見」や「画像所見」は、あくまで病態把握のためのツールであって、別に病名を得るために評価しているわけではありません。
(医師としての診断能力がどうこうという話ではありません。運動器を扱う整形外科においては、内科のような「診断基準に基づいて「病名」というカテゴリーに落とし込んで治療指針を決める」というプロセスの必要性が、とても低いのです。もちろん、整形外科でも疾患別の治療指針などは存在しています。ただ、整形外科領域の「病名」はただの「画像所見」であることが多く(後述の変形性関節症、椎間板ヘルニア、腱板断裂など)、治療指針に関しては、あくまでその疾患に伴う症状があった場合の対処方法、というだけです。そういった点で、高血圧や高脂血症や糖尿病や肝炎や心筋梗塞や腎不全などといった内科疾患とは、まったく一線を画するものなのです。)
そしてその後の③〜⑥の過程でも、一度たりとも「病名づけ」などという行為はなく、一連の治療の流れの中で、「病名」は特に必要のないものです。
もちろん、保険診療なので保険請求のための病名は付けていますし、
患者さんが理解しやすくするために「いわゆる椎間板ヘルニアです」などと説明することもあります。
とはいえ、患者さんには敢えて「このヘルニアは、痛みの原因と言えなくもないですが、どちらかと言えば、その部位に負担がかかり続けていた結果や証明みたいなものです。」などとお伝えし、さらには「この椎間板は、痛みの原因となる悪いヤツではなく、いじめられ続けた可哀想なヤツです。」などと付け加えたりしています。(ハナシが長い❗️)
要するに、椎間板ヘルニアを悪者にしたところで何の解決にも繋がらず、そもそもその椎間板に負担が集中し続けている原因である運動機能の問題を解決しないと良くならないんです。だからリハビリで指導を受けて自分で実践することが大事なんです!という流れです。(長すぎてなかなか響きません😅)
ただ、
前述の「こちらの説明に納得されない患者さん」が求めているのは、まったくもって、そんな説明じゃなかったんです。
「あなたが頑張れば良くなりますよ!」なんて、励ましの言葉ではなく、
「ヘルニアがあるから痛いんですよ、大変ですね。」というような、
(肯定的な)理由づけの説明、それから(場合によっては)同情の言葉なんです。
医者の屁理屈なんか求めてない。
「適切な運動ができてないから痛いんだ」なんて説教じみたこと、さも私が悪いかのように言うな❗️
なんも悪いことしてないのに、急に痛くなって辛いんだからなんとかしてくれ❗️❗️
といった感じ。
たぶん…。

確かに、そんな発想の人に、痛みが出る運動機能の問題を指摘して、理詰めで自助努力を促したところで、満足など到底得られないわけです。どころか、キレられるのも、なんとなく分かる。(正直、ぜんぜん分かりたくなんかない😓)

でも、その背景にあるのは、やっぱりちまたに溢れる(間違っているとまで言えないが必ずしも正しいとは言い切れない)情報のせいだよなー、と思うわけです🧐
例えば、
変形性関節症で、すり減った関節は治らない。 (人工関節を避けるために、再生医療の注射を!※自費)
椎間板ヘルニアは、引っ込まない。 (メスなど入れずに、レーザー治療を!※自費)
腱板断裂は、自然にくっつかない。 (手術は痛いから、再生医療の注射を!※自費)
とか。
それがウソとは言わない。
でも、なかば意図的に隠された大事な事実が、そこにはある。
変形性関節症があろうが、椎間板ヘルニアがあろうが、腱板断裂があろうが、
「痛くも痒くもなく全く困っていない人」が、世の中には山ほどいる、という事実。
そして、仮にいったん痛みが出たところでそのうちまた痛みが落ち着いて、その後も「大して困らず暮らしている人」なんて、本当に数え切れないくらいいる、という事実。
もうわかります❓
それらの病名がつくような「画像所見」がある人の中で、痛みなどの症状が出ている人なんて、ごく一部で、しかも限定された期間内だけなんです。
さすがに、わかりますよね❓
それらの病態(医師は「変性」と呼びますが、要は負担がかかり続けて傷んだ状態)は、
「痛みの原因」というより、
「負担がかかり続けた結果」と捉えた方が、より正確なんです。
そこへ更なる負担がかかり続ければ、「いい加減にしてくれ😱」と、悲鳴をあげて痛みが出てくる。
でも、負担が減れば、「全然症状がなくなること」なんてしょっちゅう。
関節が変形していようが、椎間板が飛び出していようが、腱板が切れていようが、局所にかかる負担が減れば、ほとんどの場合で痛くなくなるんです。ホントに。(スピリチュアルではありません😅)
そこで言いたい。
そもそも、医療機関を受診するのは、
痛みで困っているからですよね❓
痛みを治したいからですよね❓
関節の変形を直したくて、椎間板の出っ張りを引っ込めたくて、切れてるスジを繋いで欲しくて、
そんな理由で受診したわけではないですよね❓
ネットで調べ上げた(偏った)情報に踊らされたり、
もしくは、
診察室で見せられた画像とともに「病名」を突きつけられて、
いつの間にか目的がすり替わってしまっているんです。
痛いのを治したかったはずなのが、
変形しているって言われると、
「やっぱりそれが痛みの原因か❗️変形は直らないのに、リハビリで治るわけないじゃないか❗️」と。
痛みを改善することが目的だったのに、痛みの理由づけとなる病名を得ることが目的化してしまい、病名に勝手に納得して自己完結してしまっているのです。
その思い込みが治療の妨げになることが分かっているので、私は普段あまり「病名」を強調しないようにして、病態説明から理詰めで機能改善の重要性を語るようにしているのですが、それが症状の理由となる「病名」を求めている方々には、まったく響かない、ということになってしまうようです。
ここまでは、まだいい。
「ちっとも説明が響かないことに」私が疲れ、
「納得せず不満たっぷりな態度に」スタッフが動揺し、
「酷評クチコミ投稿」により、クリニックの評判が下がったり、スタッフのモチベーションが下がる。
それだけでも、私から見れば十分な実害ではあるものの、でも、社会への影響は大きくない。
それより何より、もっと大きな問題だと思うこと。それは、
結果的にそういう思い込みの強い人々が走りやすいのが…、
そう、
「対症療法」。
受け身で楽なやつ。なんか治療してる感があるやつ。
サプリメント、マッサージ機、電気治療器、鍼灸、カイロ、マッサージ、湿布、塗り薬、電気・温熱・牽引などの物理療法、痛み止めの飲み薬も、トリガーポイントやヒアルロン酸などの注射も、そう。
「その場で痛みが少し和らぐといいな。少なくとも、害はないでしょ。」的な治療。
別に、それが悪いというわけではないです。でも、根本にある機能的な問題にまったくアプローチしていないので、その場で痛みが少し楽になったところでどうせまた痛くなることが目に見えている。
自費で支払うモノやサービスであれば、百歩譲ってまだいいのですが、
少なくとも「(社会保険料や税金を原資とした)保険診療」ですべき医療行為では、あり得ないです。
さらにぶっちゃけて言ってしまえば、
それらの「対症療法」サービスの提供者の立場からすれば、
痛みが少し楽になってくれても「痛みが治る必要まではない」んです。
なぜなら、その方が売れ続けるから。
というか「むしろ治って欲しくない」。
治ったらもう来なくなっちゃうから。
極めて単純明快な話です。
ちなみに、中でもお金がある人たちが手を伸ばしがちな、「先進医療」とか「再生医療」とかを掲げた高額自費診療の医療機関もしかり。
悪い言い方をすれば「情弱ビジネス」みたいなもんです。やる方もやる方だが、やられる方もやられる方。

みなさん、目を覚まして。
あえて繰り返します。
変形性関節症、椎間板ヘルニア、腱板断裂、(腱鞘の肥厚を伴う)腱鞘炎、(神経の通り道が狭くなる)絞扼性神経障害、いろんな診断名や病態が整形外科にはありますが、必ずしも、それらが痛みやしびれといった症状に結びつくわけではありません。※外傷や腫瘍は除きます
国民全員に画像検査をしたら、そんな画像所見があろうが、無症状の人の方が圧倒的に多いのです。
これが何を意味するか❓
これらの診断名や病態は、その部位に負荷がかかり続けた結果でしかない、ということ。
別にその状態が必ずしも症状を引き起こしている主因なわけではなく、そこにさらに負荷がかかったことで、症状が出ているだけ。
負担が減れば症状は落ち着くことがほとんど。
症状が出る少し前まで遡って、画像を見比べても、見え方は大して変わらないのですから。

だいぶ好き放題言ってしまいました🙏😅
別に何かがあったわけでも、世の中に嫌気が差してしまったわけでもありません🙆
3月いっぱいで我らがきたかた整形外科クリニックを開業して5年が経過するのですが、
地方の診療所の院長として、1万人を超える患者さんの診療をしていると、当然いろんな患者さんに遭遇するわけです。
そんな中で、多くの患者さんは、困っていた症状が良くなるだけでなく、自分でメンテナンスすることで再発しにくくなって、喜んでくれるから我々も嬉しいし、将来的な医療費削減にもつながるし、「三方よし」なわけで、みんなハッピーです。
でも中には、こちらがどれだけバカ正直に説明しても理解を得られず、安易な対症療法に走ってしまって症状も改善せず、結果的に医療機関をはしごして限りある医療資源を次々に浪費する、なんて結果に陥ってしまっている患者さんが必ずいて、後を絶つことがない、という現実があるわけなんです。
そのあたりの、なかなかどうもならない想いを吐露してみました、という回でした🙇♂️
最後に、口直しといってはなんですが…、
寒さと雪にやられっぱなしなのも癪なので、なんの脈絡もない、南の島の景色でフィニッシュしたいと思います😆






そんじゃーね👋