肩を語る〜腱板切らさったんさ2
2021.12.08
Buenas noches, amigos❗️❗️
みなさんこんばんは、
患者さんにおやつあげちゃうクリニックの院長でございます🍫👨⚕️
えー、腱板断裂について、前回のおさらいです🍽
① 断裂のほとんどは、ケガでなく年齢とともに擦り切れたもの。
② 断裂していても肩に痛みがない人が多い。
③ 痛くても保存療法で8割の人は良くなっちゃう。
④ でも、放っておくと断裂は少しずつ進行(悪化)する。
全国の賢明な読者のみなさんにご理解いただけて、ワタクシ光栄でございます😂 はい。
この中で、今回ピックアップしたいのが、
④ でも、放っておくと断裂は少しずつ進行(悪化)する。
です。
そうなんです。断裂が徐々にデカくなるんです😱
ここで、前回出した論文です👇
Systematic Reviewってのは『過去の論文をひたすら読み漁ってデータをまとめて提供する』っていう、「他人のふんどしで相撲をとっちゃうやつ🤼♂️ 」、じゃなくて🙅♂️ 「より有用性の高い情報を皆に提供するための総括論文」🙆♂️ デス。
今さらどうでもいいですがこれ、データまとめるのも論文通すのも、めちゃ苦労してます😓
それはよしとして、
その論文の中身ですが、全部まとめたら、こんな感じでした👇
症状の無い断裂でも症状のある断裂でも、3−4年間に3−4割の患者さんで5mm以上の断裂進行があったんです。
イメージとしてはこんな感じ👇
100人の腱板断裂のうち、
2年後には22人、5年後には55人、断裂が大きくなってる🤔
※ 「5mmの断裂進行」てのはあくまで画像評価の目安で「=著明な悪化」とか「=症状が出現する」というワケでは必ずしもないです。
どう思います、これ?
ま、簡単に言えば『生きている限り徐々に悪化しそう』ってことです。
これを受け入れられないなら「手術で修復する?」というハナシになります👨⚕️💉
でもここで、手術に関する大切な事実もう2点。
⑤ 手術をしても、再断裂することはある。
(再断裂率は断裂サイズによる⇨ひどくなるまで放置していたら術後成績悪い。)
⑥ 手術をしたら、術後半年は無理できない。
(どんだけ完璧な手術をしても、術後早くから無理すると再断裂しやすい。)
そうです。
手術をしたら絶対に良くなるとは断言できないですし、術後にちゃんと時間をかけないとダメなんです。
腱板断裂に対して手術をするかどうかは、これらを分かった上で判断して頂けるとよいと思います。
「手術しない場合」vs「手術する場合」で、天秤⚖️ にかけて欲しいことをまとめます👇
<長所の比較>
「手術しないで済む」vs「腱が治って長持ちしそう」
<短所の比較>
「断裂は治らない」vs「治療に最低半年かかる」
<リスクの比較>
「時間とともに悪化するかも」vs「術後に再断裂するかも」
比較的単純なことのような、でも、やっぱりややこしいような。。。
正解のないハナシですし、捉え方は人それぞれかと思いますが、こういったことを判断材料として、患者さんご自身で治療方針の最終決定をして頂くことが、何より大切だと思います。
それぞれの患者さんの、年齢、仕事、趣味、家庭、人生設計、考え方、すべて影響します。
とにかく本当に『患者さん次第』なんです。
きたかた院長は👆これを限られた診療時間の中で必死に説明して患者さんに分かってもらおうとガンバってます。
でも正直なかなか難しいです😅 時間かけて説明した結果「よく分かりました、先生に任せます❗️」と言われるとその場で崩れ落ちそうになります😂
はい。
あまり面白いハナシではないことを承知で、ブログに書いてます。
腱板が切れているけれど治療方針に悩まれている方のお役に立てたら、とても嬉しいです🙏
また熱くなっちまいました💦
では、芝。
雪が溶けて、また丸見えになりました😳
なんかね、マジで恥ずかしいんすよ、この水玉。。。。。。でも裏庭でよかった。。。。。
来年は、こんな鶏糞の撒き方、もうしませぬ🙅♂️🐔 代わりに豚糞バラ撒きます🐷🐷🐷
で、ふくちゃん🐈
そして、まるちゃん🐈⬛
NHK Eテレ 木曜22時半から『世界ネコ歩き』の放送が先週で終了しちゃったらしく、「クラシックTV」からの鉄板の流れが崩れてしまい、この上なく意気消沈しているきたかた院長でした😢
では、
Adios amigos❗️❗️👋👋👋