🚗車もクリニックも自動運転⁉️😜🏥
2025.07.27
いま、十勝が熱い❗️❗️
じゃなかった、
十勝が、暑い❗️❗️
暑すぎるわ…☀️🥵💦💦💦


開業した2021年から昨年まで、帯広でも夏には35℃超える日が1,2日あるかなー、っていうイメージだったのが、今年はすでにもう何日も35℃を超えているようです🤯
夜になれば涼しい風が通るので、窓を開けてさえいればエアコン無しでも寝られる、という日がほとんどだったのですが、今年はダメです🙅♀️エアコン必須🎐
暑さから逃れるために、もう釧路に引っ越すしかなさそうです😅(ちょっと遠くて通えない🙅♂️)
あ、ワタシ、きたかた院長です🖐️🧑⚕️

さて、タイトルの話。
この夏もまた、第二の故郷カナダへ行ってきました🇨🇦
もちろん、高校留学中の息子の夏休み一時帰国のお迎えで👍(口実)

こうやって見返してみると、どっちもテスラのことを書いていますね😅
そして、今回もテスラのことを書きます。

後ろにつかれると相当なプレッシャーです😨
なぜなら、
たまたまなんですが、今回カナダで借りたテスラのmodel 3に、
Full Self-Driving (Supervised)が付いていたんです❗️
Autopilot(車線に沿った自動運転だが、車線変更/右左折🙅信号/止まれ停止🙅♂️自動パーキング🙅♀️)の機能はこれまで普通に使っていて慣れているのですが…、
今回借りたmodel 3に乗り込み、目的地をナビに入れて走り出し、いつもの感覚でレバーを引いたら、
「ん❗️❓なんかモニターの表示が違う🤨」

なんか、いつものAutopilotよりも、勝手に走ってる感があります🚗💨
そのまま様子をみていると、勝手にウインカーが出てハンドルが動き出して、車線変更して交差点で曲がろうとするんです🚥🏎️💨😱

『これはまさか、例の、完全自動運転❗️❓😳』
と、息子らの前でアラフィフおじさんは過剰な反応をしてしまったわけですが…👴
その通りでした。
勝手にナビに入れた行き先へ向かってくれていました。
運転手のワタシは、もうほぼヨウナシ🍐 I’m almost a pearです。(そんな英語表現はありません🖐️)
信号や停止標識で勝手に止まって、絶妙なタイミングで発車します🚙💨
T字路での合流も、とってもスムーズ😳
最初はちょっと怖いですが、人間よりも圧倒的に多くの情報を収集して判断していることが分かるにつれ、むしろ自己判断よりも安心感・安定感があるくらいです🤔
そして最終的にはモールの駐車場の中まで入っていき、駐車できそうな場所の近くで停止しました🅿️
そこでモニターに現れた駐車スポットの候補から、ひとつを選んでstartを押すと、

うーん🧐 なんと完璧な駐車🧑⚕️💉👏
このFull Self-Drivingでの運転(?)中、多方向のカメラで信号・標識や、車や人や自転車を認識している様子がモニターに現れており、位置や形状だけでなく移動や信号の変化を含めた様々な要素を加味して、安全かつスムーズに目的地へ辿り着く最適解を求め続けているので、人間の認知能力を凌駕していているどころか、むしろ劣等感さえ覚えます😲
冗談ぬきで冷静に考えると、人間はただでさえコンピューターと比べるとかなり認知・判断能力が劣るだけでなく、そこへさらに不要な「感情(特に怒り)」も作用してしまうので、タチが悪いです。
(山口周さんが、人間のことを「タンパク質でできた質の悪いコンピューター」って呼んでいましたが、まさにそれを実感してしまいました…😭)
昭和生まれのワタシとしては、いくらAIや自動なんたら好きとはいえ、なんとなく自分の判断がコンピューターに劣ることを認めたくない気持ちは心の中にかさぶたのように残っていますが、でも、正直言って勝てません😞
Full Self-Driving (Supervised)の(Supervised)ってのは、「あくまで人の監視下で」という意味であり、運転席に人が乗っていてイザという時にマニュアルで危険回避できることを前提にしているものです。
実際、自動運転中に、
・路肩に駐車している車との距離が近くて危うい
・幅員の狭い道路でも制限速度を超えて走ってしまう
・目的地のビーチに到達して(右車線から)左折しようとするも、その先に入口も駐車場もなくガードレールしかなくて対向車線で止まってしまう
など、人の助けがないと困るシチュエーションはありました。
ただ、そのあたりは比較的マイナーなことで、今後も改善される可能性が高いですし、そもそも危険回避機能はしっかりしているので、やっぱり人間の運転より安全なことに疑いの余地はありません。
早く日本にも導入して欲しいな〜、と、自分が手を抜きたいだけでなく、日本の高齢者ドライバーによる事故を減らすためにも(もちろん免許返納もどんどん進めて頂きたいですが)、心から願っています🙏
でも、きっと導入はまだまだずっと先なんだろうし、その頃には更なる便利な機能やシステムが海外では導入されていて、結局いつまでたっても時代遅れなままなんだろうな…なんて悲観してしまいます😢
海外の先進国へ行くと、日本でのEV普及が著しく遅れていることを痛感します。
カナダのバンクーバーではそれこそ10台に1台くらいテスラが走っている印象ですが、他にもアジア製🇰🇷🇨🇳のEVも普及してきています。
先日訪れた上海では、もう自動車の半数以上がEVの印象でした。
「EVがたくさん走っている」=「先進的」 とか「EV」=「自動運転」
という構図は必ずしも成立しないかも知れないですし、EVならではの諸問題も、時代の流れの中でのエンジン車への揺り戻しも知っています。でも、便利じゃなかったら普及しませんから。
日本でEVがまだ普及しない背景に政治的、環境的、文化的など様々な理由があるのを承知してはいますが、日本で受け入れられない一番の原因は「食わず嫌い」というのが、いちユーザーとしての印象です。
私自身は正直言って、もうエンジン車を買う気になれません。
(別に私はエンジン車が嫌いなわけではなく、オフロードバイクのレースにも出ていたようなマシン運転大好き人間です。)

UberやGrabがいつまで経っても日本に導入できないのもそうですが、はっきりいって、このような従来と比べて圧倒的に便利な製品やサービスを取り入れていかないのは、日本の経済においても大きなリスクとしか思えません。ただでさえ、相対的には相当経済が低迷している国ですから(国内にいると気づきにくいですが)。

で、話題は、我らがきたかた整形外科クリニックに移ります。
当院の診療に関しても、「自動化」を推し進めています🫷🫷💨
開院して4年以上経過しますが、特に最初の3年間「デジタル化・ペーパーレス化」を実践してきました。もちろん世の中では、その10年以上前からデジタル化・ペーパーレス化は叫ばれていたわけですが、医療業界への普及はとんでもなく遅いものです。20年前くらいに電子カルテ化の流れが起きて、大きな病院では徐々に普及したのですが、クリニックレベルでは10年くらい遅れをとっていた印象です。主な原因は、設備投資のコストが見合わなかったり、累積した紙カルテの情報の移行が困難だったり、そもそも面倒だったり。
そしてここ10年くらい、世の中でデータ保存がハードディスクやUSBフラッシュメモリーなどからクラウドへ移行していく中で、クリニックの電子カルテやPACS(画像システム)も現地にサーバーを設置するオンプレミス型から、ようやくクラウド型へ移行しつつあります。クラウド型が普及してきたのも本当にこの5年くらいで、きたかた整形外科開院準備時には、業者から「クラウド型はまだ整形外科クリニックには普及していない」と言われ、オンプレミス型を強く推されて導入した、という状況でした。そのオンプレミス型電子カルテを利用していて何よりも驚いたのが、カルテがPCベースなだけで、ほとんど全ての業務における情報伝達が「手入力」+「紙」であることです。
紙カルテでなくても、プリントした患者伝票を、患者さんが記入した紙の問診票とともにファイルに挟み、受付ー診察室ーX線室ー診察室ーリハビリー会計、と回して、検査指示はその都度印刷した紙をさらにファイルに挟み、リハビリでも問診票や質問票も紙ベースで、最後には紙の領収書と処方箋を患者さんに手渡します。そして、患者さん1人あたり何枚も印刷された紙(当然1日に数百枚)は、その日の終わりにシュレッダー行きです。
準備期間中に「シュレッダーは絶対に大量処理が可能な大きくて壊れにくいものが必要」と言われた意味が、開業後に分かりました。ちなみに、月に一度ある「保険請求資料作成=いわゆるレセプト」も紙運用であり、内容チェックのために前月に来院した全ての患者さんごとにまた紙を印刷して目を通す、という作業を、毎月1,000枚以上の紙の束で行って、こちらも終わればシュレッダーです。
こんなことが、誰も疑問を抱かずに平然と行われていました。医療業界でのデジタル化の遅さは以前から言われていますが、それは単に医療関連企業の開発が遅いというだけでなく、そもそも現場のノリから「そういう次元じゃない」ことだったのです。
開院1年半で、まずはネット環境に繋がらず制約の多すぎるオンプレミス型電子カルテに見切りをつけて(損切りして)、ネットブラウザで起動できるクラウド型電子カルテに変更しました。レセプトもAIを利用したシステムを導入して、病名もれの自動チェックだけでなく、印刷せずにタブレット上で作業が可能になりました。同時に、デジタルデバイスを使えない患者さん以外の問診はオンライン上で行い、電子カルテ上で患者さんの診察状況がわかるソフトを用いて伝票の紙運用を廃止して、電子処方箋を導入して、その他もろもろ…。
だいぶ紙が減って便利にもなりましたが、まだまだ他院との連携はFAX+郵便がスタンダード(先方がメール対応してくれない限りどうしようもない)ですし、高齢者が多いので問診票も処方箋も紙ベースが主体。私を中心としたクリニック運営陣がプッシュし続けない限り、現場は基本的に現状維持、停滞路線です。(以前から「現状維持=退化」であると強調していますが、言わなければ基本は現状維持です。)
話が長くなってしまいましたが、とにかく、まだまだ改善の余地はありますが、デジタル化・ペーパーレス化はそれなりに進んできました。
そして、次はやっぱり「自動化」。
いくらペーパーレスで運営できても、結局のところ患者情報入力や予約もカルテ記録も検査指示も処方も、PC上での「手入力」です。「デジタルデバイス」での「マニュアル操作」です。当たり前ですが、患者数や診療行為が増えただけ、作業も増えます。こんな運用では、高齢化で患者が増える一方で、少子化で人材確保が厳しくなりつつある現状で、どう考えても非効率でいずれ破綻するのが目に見えています。
目下の目標は、これまで当然のようにやってきた診療にまつわる手作業を、とにかく自動化していくことです。
そのためには、AIのフル活用が不可欠。
一番大きいのは、音声文字起こし→カルテ要約です。試行錯誤のすえ、今はその患者さんの診察を開始する時点での「ダブルクリック+診察終了間際の要約コピペ」だけで、会話だけでなく身体所見・画像所見、考察、治療計画まで、カルテの手入力が不要に近い状況まで来ています。リハビリでも理学療法士ごとにカスタマイズして導入テスト中です。同時に、音声文字起こしの精度とAI要約のスピードを、タイムラグが出ないレベルまで上げられるように画策しています。それ以外も、紹介状や返書のドラフト自動作成や、問診内容からのX線オーダー候補表示や、診療以外の業務においてもAIを活用して手作業を減らしています。
今、一番の問題点は、電子カルテ内にAIが搭載されていないので、日常診療において人間が行っている考察や決断とその結果として生じる作業などを全く自動学習してくれないため、AIのプロンプト(自然言語での指示)作成を結局人間がやらざるを得ず「プロンプト職人」が不可欠なことです。これだけAIが一気に発達して実用性が増している中で、頭を捻ってプロンプトを作り出し続ける、そんな作業が常に必要な現状ってどうなんだろう、という疑問を抱きつつあります。
電子カルテ内のAI搭載の重要性を電子カルテ企業に伝えたところで、今のところ手ごたえはありません。たぶん、それが搭載される頃には、現状の人手不足や医療費高騰問題がもっと深刻になっており、次のフェイズの改良が必要になっていることでしょう。
いずれにせよ、日本にEVや自動運転やライドシェアがなかなか導入されないのと同じように、医療業界のテクノロジー導入遅れも、相変わらずです。その背景には、サービスの質にかかわらず価格が固定された上に、社会保険料と税金で大部分の費用が賄われる公的保険医療において、「健全な」競争原理は働かない、ということがあるのは間違いないです。
ただし、
今後その制度自体が崩壊していくことがほぼ確実な中で、否応なく公的医療の範囲が縮小され、混合診療を認めざるを得なくなった頃に、いかに限られた人材で効率よく質の高い医療サービスを提供し続けられるか、ここが勝負だと思っている次第でございます。
テスラのFull Self-Drivingがスゴかった❗️🤩
ってハナシを中心にしようと思っていたら、なんだかクソ真面目なハナシになってしまいました…スイマセン😅
きっと暑さのせいです🫠
ま、仕方ない🫶
そんじゃーね👋🧑⚕️