肩を語る👨⚕️『腱板断裂😣』と『五十肩😩』
2022.03.06
落ち着かない日々ですね。きたかた院長でございます。
Heal the world.
平和が一番です。
はい。では、ひさしぶりに肩の話💪
腱板断裂のことは、過去に数回話しました👇
これらを読んで頂ければ、腱板断裂がどんなものなのか、なんとなく分かるかと思います。
で、今回は腱板断裂と五十肩について。
肩の痛みで当院へ来院される患者さんのうち、やっぱり一番多いのは皆さんご存知の五十肩で、次に多いのが腱板由来の痛みです(たぶん)。
腱板「由来」と言うのはワケがあって、腱板に関わる病態はいろいろあるんですよね。
・力学的な理由で腱板がこすれて痛みが出たり
・腱板に石灰が沈着して強い炎症を起こしたり
・腱板が切れかけたり
・腱板がしっかり切れてしまったり
↑ この下2つが腱板由来に代表的な「腱板断裂」ってやつなんですよね。
腱板断裂の厄介なところは、ときどき手術が必要になることです。
五十肩のようにいずれ自然と良くなるならば、わざわざ確定診断に至らなくても痛手を追うこともありません。でも、そうじゃないのが少し厄介なんです。
腱板断裂は(五十肩と同様に)時間と共に症状が落ち着いてしまうことが多いのも事実なんですが、
その一方で、
切れている部分は自然修復されないだけでなく、年月とともに少しずつ進行してしまうんです。
そして、ある程度進行してしまうと手術でも修復不能になります。
肩の痛みで医療機関を受診すると、
ほとんどの場合で「五十肩」と伝えられると思いますが、
その大部分は本当に五十肩で、いずれ自然軽快します(四十肩もいっしょです)。
でも一部で、そうじゃなくて、実は腱板断裂が原因だった、なんてことは結構あります。
そんな腱板断裂。慣れてないと診断はなかなか難しいんです。
・そもそも画像評価自体が、あまり単純明快ではない。
(レントゲンには写りませんし、エコー評価は検者の技術や主観にかなり影響されます。また、MRIですら、撮影時の腕の位置や、スライスされる角度次第で判断が難しいことがあります。)
また、
・画像上で腱板断裂していても、必ずしも痛みの原因とは限らない。
(実は、二次的に固まって五十肩のようになっているせいで痛みが強かったりします。ストレッチして可動域広がったら、別に痛くなくなっちゃうこともあります。)
などが挙げられます。
エコーやMRI撮影をすれば、腱板断裂の有無や症状の原因を断定できる、というワケではありません。患者さんの話や診察所見と画像所見を併せて総合的に評価して、可能性で判断する、という感じです。
要は、整形外科医でも、肩をそこそこ経験している医師じゃないとなかなか苦労するところなんです。
もちろん、これは私が肩を専門にしているから言える話であり、手や脊椎といった肩以外の分野に関しては私の立場は逆転しますし、そもそも肩の修行を始める前の初期研修上がりの頃は私も「腱板?何それ、おいしいの?」というレベルでした。
🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️ 🙇♂️
ま、とにかく、専門性って話です。
そんな私が、腱板断裂と五十肩の特徴を端的に言い表すならば、、、
腱板断裂 👉 動く範囲は狭くないが、動く範囲の途中で痛くて、力が入らない。
五 十 肩 👉 動く範囲が狭くなって、動く範囲の最後で痛いが、力は入る。
となります。
もう少し詳しく、違う角度から表現すると、
動きについては、
腱板断裂は、肩は固まらず、腕を自力で上げられなくても、人に持ち上げられれば上がりますが、
五十肩は、肩が固まって、腕を自力で上がらないだけでなく、人に持ち上げられても上がらない。
痛みと筋力については、
腱板断裂は、腕を伸ばして物を取ろうとした際に痛みが出て力が入りにくくなりますが、
五十肩は、もうこれ以上いかないという最終域で痛みが出ますが、力は入ります。
年齢で言えば、
腱板断裂はだいたい60−70代、
五十肩はだいたい40−50代。
(でも、例外も多数あります。)
。。。
んー、
できるだけ単純明快にわかりやすく表現しようとしているんですが、なかなか難しいすね…。
しかもこれ、五十肩の病期(症状出始めか、悪化してくる時期か、治りつつある時期か、など)によってまた話が変わってきちゃう部分もあるんですよね😅
でも、まあ、おおむねこんな感じで理解して頂けると嬉しいです。
というわけで、
大好評の『雪庇(せっぴ)な私とツララな貴方』のコーナーです👏
気温が上がってだいぶツララが短くなって、本数も減ってきた印象です。やや先端恐怖感は⤵︎😅
でも、ときどき雪庇が落ちてくる音が聞こえてきてビビります😨
それから、完全に余談ですが、
人狼ってゲーム知ってます❓❓
いかに思考を巡らせて相手を騙すか(信用させるか)って、単純だけど奥の深い、心理戦のゲームです。ルールの詳細は調べてみて下さい。
このゲームからきたかた院長が学んだこと👇
【こども相手にマジで騙しにかかるとゲームに勝ってもその後オヤジを信じてもらえなくなります😭 】
現場からは、以上です。
では、また。
Peace.