肩を語る〜腱板切らさったんさ
2021.12.03
Hola, ¿cómo estás? (オラ、コモエスタース)🇵🇾
ミノンブレエスきたかた院長どす。
お元気❓ おら元気っす👍
さて、しばらくしていないし、そろそろ肩のハナシをしないと🤘 と思ってブログを振り返ってみたんですが、
な、なんと❗️❗️
1回しか書いとらんやん😱 しかも5月… 半年前ですやん😱
ま、でも、自分で言うのもなんですが、読み返してみたらけっこうイイコト書いてるんで、また読んで下さいね🤓
ということで、
腱板断裂のハナシ。
一気に書くと重いので、小出しにしていきます。
「五十肩」と比べて「腱板断裂」なんてのは一般的にあまり耳馴染みのない病名かもしれませんが、
実は巷に溢れています。とっても。
「断裂」と聞くと、ケガでぶっちぎれるようなイメージっすよね❓ でも、実はそうではありません🙅♂️
腱板断裂のほとんどは非外傷性で、変性(≒ 加齢性)変化によるものです。
要するに自然と擦り切れちゃうものなんです。
そう、いつの間にか靴下に穴があいちゃうやつ🧦
群馬大の先生方が発表されたチョー有名な英文論文では(ここでは敢えてざっくりな数字で表現しますが)
住民健診で(肩の症状の有無にかかわらず)全員の肩に超音波検査をしてみたら、
な、なんと❗️❗️
20〜30代では『ほとんど腱板切れてなかった』
のに対し、
70〜80代では『2人に1人が腱板切れてた』
という衝撃の結果😳
ちなみに60代は4人に1人、50代は8人に1人、40代は15人に1人といった感じ。
はい。。。意味、分かりますよね。
これ聞いたら、加齢性変化ってことに異議は唱えにくいです🤔
(注)ケガによる「外傷性」腱板断裂ももちろん存在しますが、外傷前から多かれ少なかれ変性変化があると言われます
で、
ここでさらに重要な追加データが。
同じ群馬大学の報告なんですが、
これら腱板が切れている住民のうち、肩の痛みがあるのは3人に1人だけだったんです。
そうなんです、
3人に2人は、
・切れていてもまったく痛くなく、気づいてすらいなかったり
・痛い時期があっても、結局ぜんぜん痛くなくなっちゃったり
実は、切れてても困ってない人の方が多いんですよ😳
(注)痛い人はすでに治療されてしまっているかも、というバイアスはあります
わかりますでしょうか?
「断裂」と聞くと、切れちゃったなら手術でつなぐ必要があるんじゃないか?って思いますよね。
でも、考え方によっては、
年齢に伴う皮膚のシワ、白髪、老眼(ワタクシ全部アリ〼)などと同様に、
「カラダの一部が擦り切れた」って人生の過程における変化のひとつとして受け入れるのも、さほど不自然でもないですよね。
腱板断裂の診断のもとリハビリを始めた患者さんが、
『リハビリしても腱は治らないでしょ? なんのためにするの?🤔 』
と疑問を持たれることはよくあります。
でも、上のハナシを聞くと、別に切れていること自体に固執せず「症状が落ち着きさえすればそれでもいいのでは?」という考えも、まんざらおかしくもないカモ🦆
きたかた院長が留学していたカルガリー大学🇨🇦 からの論文では、
非外傷性腱板断裂に対して手術せずにリハビリしたら、8割の患者さんで支障ない程度まで症状が良くなり、その後5年経っても問題なかった、と報告されています😳
その一方で、放っておくと腱板断裂は少しずつ進行(悪化)することも知られてます👇
これらを踏まえてワタクシきたかた院長が何を言いたいかと申しますと、
① 手術の目的は、どちらかと言えば「症状改善のため」というより「将来的な悪化予防」の意味合いが強い。
② リハビリでどこまで症状が良くなるか様子を見ながら、手術するかどうかを考えても遅くない。
(注)明らかな外傷を伴う腱板断裂の場合は例外で、早期手術の方が成績がよい、という報告があります。
この辺をご理解された上で、患者さんご自身が治療方針を選択すること、が何より大切だと思っている次第でごじゃいます👨⚕️💉🏥
小出しと言いながら、熱くなって長くなりそう😅 この辺でやめときます✋
また次回。いつになるかは、who knows…ですが。
というわけで、最後は、
お待ちかね、芝と猫sの報告で、フィニッシュです。
Muchas gracias(ムーチャスグラシアス)❗️ 👋