🐈⬛まる8年🙄やっと論文掲載📖💦
2022.08.12
きたかた院長より、業務連絡です👇
以前ブログに書きましたが👇
2014年、留学先のカルガリーで動き出した研究がようやく論文になりました。ここまでなんと8年。長すぎ…。
Prospective Randomized Controlled Trialという前向きの臨床研究。
ひどい腱板断裂に対する手術に関して、
「ここ10年で行われつつある新しい術式」と「従来行われてきた術式」を
無作為に振り分けて施行した2群の患者さん達を、2年間経過を追って評価しましたよ。
という研究を報告する論文です。
🇨🇦カルガリーでの研修開始からほどなく発案、Level 1 evidenceにすべく研究デザインして倫理委員会を通して、対象の手術症例を集め始められた頃には2年の研修期間も終了して帰国。
その後もボスは症例を増やし続け、予定の症例数に達したのが帰国から2年半後。
そこから全症例の追跡期間が終了するまでにもう2年。
論文にまとめて第一候補の有名雑誌に投稿するまでに半年。
雑誌からの返答(major revision)に対し内容大幅修正し再投稿した挙げ句に不採択通知までにもう半年。
間髪入れず第二候補の雑誌へ投稿、revisionを経てようやく採択、掲載までに更に半年。👈これがいま
あのー、愚痴っても仕方ないんですが、思わず数えちゃいますよ、年数。
2 + 2.5 + 2 + 0.5 + 0.5 + 0.5 = 8(年)
長すぎ❗️😤
ほとぼりもかなり冷めるし、内容の詳細も忘れるし、もう読み直す気力もないし、そもそも世のトレンドも変わりつつあるし、論文掲載を手放しで喜べる状態とは到底言えない。燃え尽き症候群❓😅
「この積み重ねが医学の進歩なんだよ」と言われれば「そっすよね〜」と答えるしかないですが、
でもね、
昨今のIT技術の進歩やSNSによる情報伝達のスピード感からすると、あまりに遅い🚶♂️遅すぎる🚶♀️
検討に検討を重ねてしっかり行っていけるよう前向きに検討していきます、って感じです…💦
よくわからんか。
ちなみにですね、
カルガリーで研修している時は、この研究以外にも大小さまざまな研究プロジェクトがいくつも同時進行していて、体裁が整い次第次から次へと学会発表や論文掲載として排出されていくわけです。
そういう環境では、全てが無理なく進むようにうまく分業化がされていて「投げられたタスクは自分のパートが終わり次第次へ投げる」の繰り返し。ある意味流れ作業なんです。よくもわるくも。
これを日本でやろうとすると、どうなるか❓❓
言わずもがな。
基本的に全部自分でやんないといけなくて、成り立ちません。ほぼ無理です。相当な頭脳と、自分だけじゃなく家族の犠牲もいとわない強靭な精神力(鈍感力)と、協力体制の整った奇跡的な環境と、その他いろいろ、揃わない限りできません。要するに、不可能です。無理なんです、構造的に。もしできたとしても、どうやってモチベーションを維持するか?医学の進歩のため?医師としての使命?知識欲?名誉欲?誰かに褒められたい?
結果どうなるか?事前計画なしで後からかき集めるだけで手前味噌のcase reportやcase seriesだらけ。短期間で出せるから頑張れば量産できるけど、エビデンスレベルは低く世の役には立ちません。
あ、気づいたら完全な愚痴になってしまってました😓
問題提起だけして、解決案を出さない、ってのはアカンですわな。すんません🙇♂️
ま、でも、本音です👆
(偉い先生方にはきっとめっちゃ怒られちゃいますが。)
というわけで、
この20年、外科医として研究者としていろいろしてきたきたかた院長がいま辿り着いたところは、
とーーーっても月並みですが、
『目の前の患者さんに喜んでもらうこと』
のようです。
気づいたら、一周回ってそこにたどり着いてました🔄
とにかく、
論文ようやく掲載されたよ😊めでたい❗️🎉 という報告でした。(モットメデタクシロヨ)
では、今回はやや短めですが、この辺で。
最後は、みなさんお待ちかね👍
「まる🐈⬛のハイスピード猫パンチ(に全く反応できないくぅ🐕🦺)」のコマ送り
で、フィニッシュです👋
お願い、みんな仲良くしてよ。
きたかたいんちょー でした。
次回のタイトルは『未練タラタラ👨🚀(仮題)』です。
近日公開。お楽しみに❗️